【元祖国産シンバル】GRANDシンバル「柏木美術鋳物研究所」へ!

柏木美術鋳物研究所さんへ行ってきました!

こんにちはこんばんは!

ドラマーの井上です。

先日、小田原にある「柏木美術鋳物研究所」さんへ
行ってきました。

主に砂張(いわゆるブロンズ)や真鍮(ブラス)を
使った鳴物の製品を専門とする工場です。

ここでは昔、「GRAND(グランデ)」という
初の日本製シンバルが生産されていました。

きっかけはひょんなことから。。。

なぜ、今回「柏木美術鋳物研究所」(以下柏木美鋳)さんへ
お邪魔する運びになったかというと、

シンバルを個人製作されている「ARTCYMBAL」の
山本さんに昔のツイートを発掘されたのがきっかけでした。

僕のツイートは2016年4月3日。。。

実に4年近く前ですw

リツイートされた時は
「あぁ、確かにそんなのあったな!」
という感じだったのですが、
詳細が一切不明なシンバルで
だんだんじわじわ気になったのと、

たまたま次の日に小田原にいく予定が
あったという(笑)

これはシンバルの神様から
「おゆきなさい」というお告げだと
思ったので、柏木美鋳さんに急遽足を運ぶ
ことになりました。

いやぁ、タイミングがミラクルすぎる(笑)

シンバル、の前に小田原観光!

今回小田原に来たのは、元々は別件なので、
せっかくなので小田原を少し観光してきました!

僕は立派な建造物を見たり、中に入ったりすることが
好きなので、小田原城へ!!

いや〜素晴らしかった!

城外からは天守閣が見えにくいのですが、
お城の門をくぐった途端にいきなりその姿が
現れるという。。。

関東大震災で一度は崩壊し、再建された姿ではありますが、
こういう立派な建造物を大昔の人たちが建てたんだ、と思うと
ロマンを感じずにはいられません!

中は綺麗なミュージアムとなっていました。

歴史的な書物や肖像画、戦で使われたとされる
甲冑や日本刀が飾られている中、、、

パネルで小田原鋳物の紹介が!

江戸時代では鋳物師が多く存在していたようですね。
そしてその中で今でも続いているのが柏木家という!

こ、これは、すごい予感。。!

天守閣からの景色。

小田原駅が見えます。

なぜか海側を撮り忘れるという失態。。。

めっちゃ海が綺麗でした。

大島がドーンと海に浮かんでいました。

江ノ島も見えました🙆‍♂️

最近、観光地へ行ったら
タイコと一緒に写真を撮るのが恒例に。

楽器と旅、いいですよ〜!

今年の写真はしばらくこれで。

いよいよ柏木美鋳さんへ!

小田原城から車で5分ほど、

ついにやってきました〜!

中に入ると女性の方が出てきてくれました。

「昔、ここでシンバルが作られていたと聞いて
きたのですが、、、」というと、奥から鋳物師の
柏木 照之(かしわぎ てるゆき)さんが
出てきてくれました!

昔ツイートしたシンバルの画像を見せて、(これ↓)

いのうえ
「このシンバルって柏木美鋳さんで作られたものですか?」

柏木さん
「うちで作られたシンバルで間違いないと思います。」

おおーーー!!

長年の謎がスッキリした瞬間でした!

まさか、国産シンバルだったとは!
思いもしませんでした。

シンバル製作は戦前から行われていた!

お話を伺っていると、シンバルを作るようになったのは
なんと戦前の頃から(!!)

詳しい年代まではわかりませんが、
当時のシンバルというのは外国から
輸入するしかなく、時代の情勢でシンバルが
輸入できなくなったそう。

そこで、海軍用のシンバルが必要になり、
「日本管楽器株式会社(ニッカン)」に
依頼されたのがシンバル製作のきっかけだそうです。

推測ですが、太平洋戦争勃発後から
戦況悪化や軍事作戦による航路の喪失などが
あったことから、1941年頃から製作が
始まったのかな、と思っています。

GRANDシンバルは2種類。
オーケストラ用のシンバルが生産されていた。

GRANDシンバルは

ニッカンと、ニッカンがヤマハに
吸収合併されてから作られた、
2種類が存在するようです。

いずれもオーケストラでの使用を想定した
シンバルだそうです。

クラッシュシンバル(合わせシンバル)や
サスペンデッドシンバルの取り扱いがあったそう。

当時はドラムセットというものは
ポピュラーなものではなかったので、
ドラムセット用のシンバルとして
生産されているものは無いのでは?と
柏木さんは仰っていました。

シンバルの生産は平成初期までされていたそうです。

知人の学校に眠っていたもの。
合わせシンバルの片方。
「BRASS BAND nikkan GRAND」
の刻印。

ニッカン時代に作られたシンバルでしょうか。

こちらも。

「GRAND」の刻印のみ。

ニッカンがヤマハに吸収された後に
生産されていたシンバル??

こちらは1枚のみ。
サスペンデッドシンバルでしょうか。

GRANDシンバルの合金、「砂張(さはり)」とは?
シンバルに至るまでの歴史が見えてきた!

柏木さんから、シンバルに使われている合金の
説明がありました。

「砂張(さはり)」とは1200年ほど前、
弥生〜奈良時代の頃から仏具、鐘、鳴物などの
製作に用いられた銅合金の1種。

銅に錫のほか、亜鉛・銀・鉛を少量含ませた
合金のことを指す。

とのこと。

また、「響銅」「佐波理」と書いても
「さはり」と読むそうです。

始めは水瓶や皿、匙(さじ)などの僧具に
「佐波理」が使われ始め、

安土桃山時代以降は茶道の世界で
茶入、水指、建水などに用いられ、
「砂張」の文字を茶人たちが使うように
なったそうです。

そしてこの佐波理ですが、

あの「シルクロード」から伝わってきた
ものでは無いか、

と柏木さんは推測されていました。

青銅の発明は紀元前3000年前、
初期のメソポタミア文明である
シュメール文明であったそう。(wiki参照)

そこからシルクロードを通じて各所に佐波理が伝わり、
中国で銅鑼が、トルコでシンバルが発明された、
という背景があると思うと、
なんだか胸熱、、ロマンを感じずにはいられません!(2度目)

GRANDシンバルの製作工程

GRANDシンバルは鋳型に砂張を流し込み、
それを切削、形成する工程。
聞く限りではキャストシンバルの製作工程のように
思えますが、柏木さんがいうには他メーカーでは
やっていないような特殊な製作工程かもしれない、
とのことです。

シンバル製作に詳しい方ならわかるのでしょうか?

柏木さん自ら砂張を鋳型に流し込んで
作られたシンバルの赤ちゃんのようなもの。
実験的に作ったそうです。
実際にはここから削ったりハンマリングして
形成していくという。

14インチほどの大きさでしたが、削る前なのか、
かなり重量がありました。

今後のGRANDシンバルは?

柏木さんにシンバル製作はまた再開するのか
伺ってみたところ、今の所は無いそうです。

しかし、合金の成分配合には興味深い様子で、
新しい音色のするような合金でシンバルを作れたら
面白いかも、というようなお話は伺えました!

柏木さんの今後のご活躍が楽しみです!

最後に!

急な訪問に関わらず、丁寧に対応してくださった柏木さん、
本当にありがとうございました!

貴重なお話を伺うことができ、
とても勉強になりました!

プレイヤーの皆さん、
ぜひ小田原に寄った際は訪れてみてください!

最後に柏木さんとツーショット(o^^o)

こちらは砂張で作られた鐘のストラップ!
お土産で買って帰りました。
小さいのにちゃんとサスティーンのある
綺麗な音がします!
ぜひ立ち寄った際に見ていってください!
ネットでも買えるそうですよ〜!

スティックバックにつけようかなぁ〜!( ´∀`)

インフォメーション

茨城県取手市でドラム教室を開いてます!

アットホームな環境で楽しく上達!

無料体験レッスン随時実施中!

30分のレッスンは
「とりあえずドラムを叩いてみたい」
「8ビートを教えて欲しい」
「あのフレーズどうやっているのか教えて欲しい!」
というような、ご希望に沿った
ワンポイントレッスンもOKです!

こちらからお好きな日程で予約できます。

https://reserva.be/orangedrumsalon

ホームページ

https://orange-drum-salon.com

ぜひお気軽に遊びに来てください!

お待ちしております(^^)

Twitter(@ryodrums0129)