※リズム&ドラムマガジン2019年8号とセットで
お読みいただくことをオススメします。
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初めての「マスターコース」での応募!
こんにちは!
ドラマーいのうえです。
はい、タイトルの通りドラムマガジンコンテストに
応募しました!
今回は上級者向けのマスターコースでの応募です。
今年のテーマは
「~Bring the Beat~ラップ&ベースのトラックに
"ビート"を乗せろ!」でした。
"ビート"とは、、、、??
単語だけでもかなり多くの意味をもつ!
うーーん、ビートか。。。
ビートといえば、ビートたけし
冗談はさておき、ビートって持っている意味が
広いなと思いまして。
Google先生に聞いてみたところ、
名詞
・ビート(そのまんまやな)
・拍子(手拍子もビートか、確かに)
・鼓動(ハートビートっていうもんな)
・テンポ(うん、テンポそのものがビートって感じ)
・どきどき(鼓動とはまたシーンが変わってくるかなぁ〜)
・動気、動悸(上に同じく)
・創痕(スカーやん、、!※鋼の錬金術師参照)
・一巡(これもそうなのね!他にはラウンドとも。)
・ストライキ(佐野SAどうなったんやろ、、)
・ストライク(ポケモンじゃないよ)
動詞
・倒す(物騒な!)
・叩く(うん、これは納得!)
・ホイップ(ちなみにホイップクリームは大好物)
・鳴らす(これも幅広い意味だな〜)
・参らせる(平伏すのじゃ〜〜〜)
・なぎたおす(物騒な!season2)
・殴りつける(物騒な!season3)
・ぶっ飛ばす(物騒な!season Final)
、、、、といった具合に、
単語だけでもかなり幅広い意味を持っていることが
分かりました。
ホイップも"beat"に含まれているのはなんだか
面白いですね。
どんな"ビート"を乗せる??
では今回はどんな"ビート"を乗せようか。
漢らしくぶっといビートで行くのか、
コンテストなので難しい技を盛り込んだビートで差をつけるか、
ドキドキするようなビートを叩くのか、ストライキ中にコンテスト動画を撮るか、ポケGOでストライクを捕まえながら、、ホイップクリーム頬張りながら、、誰か憎いヤツをぶっ倒すのか、、、
と、こんな具合に考えていたら
キリがなくなってしましました(笑)
いつまで経っても方針が見えてこない。
「ま、思いつきと今までの勘でやってみれば良いや!」
と最初は呑気に考えていました。
が、大事なポイントを見逃していたのです。。。
コンテストでも、"音楽的であれ!!"
そこで、1度買ったドラマガをよく読み直してみたのです。
そう、ベーソンズさんのインタビューページ。
そこで書いてあったオータコージさんの一言。
「コンテストってあまり音楽的じゃない気がする。」
ああ、、、
そこで1度仮で叩いたテイクを聴いてみました。
ベースと位置を合わせているだけのバスドラムパターン、
自分の得意なフィルのぶっ込み
(しかもバッキングと全く関係ない)、
奇をてらったオマケ程度のメトリックモジュレーション、
うん、全く音楽的じゃない(笑)
これはあくまで「ドラムテクニック」の中での事だなと。
うーーーん、じゃあ、"音楽的"って何だろうか。。。
鍵だったのが
「相手がどういう音を出しているかちゃんと聴くこと」
これに気づけたのがデカかった。
聴覚で聴いているのに、視覚で見える??
「相手がどういう音を出しているかちゃんと聴くこと」
イヤホン爆音にして耳を痛めるのが嫌だったので
とりあえずカーステレオで迷惑にならないところで
爆音で聴いてみました。(いや結局耳に悪くないか)
そうすると、
・見えなかったベースとボーカルの2人の息遣いが見えてきた
・歌詞が一字一句聴こえてきて、曲の情景が浮かんできた
・ある、一定の『間』が見えてきた
というように、聴覚で聴いているはずなのに、
視覚で見えてくるようになったのです。
で、この感覚はすでに持っていました。
中高とやっていた吹奏楽での経験です。
「スネアドラム だけで曲が聴こえてくるような、
情景が見えてくるような演奏をしなさい。」
と指導されたことをよく覚えています。
まさに、今回はそれじゃないかと!
さらに、インタビュー記事を目に通して、
3つのポイントを盛り込んで演奏しました!
演奏する上での3ポイント
1.命を吹き込むようなドラム!
僕の場合、書き譜の時以外、1度叩いたドラムを次回も
同じに叩くことはまず無いです。
言葉でうまく説明できないのですが、「こうしたい!」
っていう思いが毎回演奏ごとに変わってきます。
ですので、今回は全く書くこと(決め事)をせず、
ひたすら「ボーカルから繰り出される歌詞」と
「リズム」を聴きまくって、
リアルタイムで呼応するかのように
ドラムを叩きました。
なのでいくつかのポイントぐらいしか
カッチリしているところがありません。
(もうちょっと合えば気持ちいところはあったけど。)
でも、良い感じのリアル感は出せたかなと思ってます。
やっぱ決めてないほうがビートは生きる気がする。
2.ガヤの解釈
曲の情景を想像するのに、「ガヤ」の成分が
全く考えられてなかったことに気がつきました。
でも、イマイチやっぱり何を言ってるかわからないし、
ごちゃごちゃしている。(ドスコイ!は聴こえた。)
なんか、野次っているような、でも誰かは興奮してハイに
なっているような。
でもこの雰囲気、感じたことがあるぞ。
「ライブ会場や!!」
しかも
「某テレビ局のフリースタイルダンジョンや!!」
あ、ちなみにR-指定さんが好きです。
なんかの覇気を感じます。←
ということでやっぱ情景として浮かんでくるのは
「MCバトル」のような臨場感。
曲としてはラップバトルでは無いけど、
観客も敵意むき出しでガチンコでダースレイダーさんに
向かっているようなシーンも想像できたので。
そこで入れたいのはやはり
「スクラッチ音」に代わる何か。
必ずイントロでスクラッチ音、
もしくはドラムフィル的な音が
流れるの見ていました。
そこでボキャブラリーがあまり無い僕が思いついたのは
スネアとフロアタムで「ダンダンダンダン」と入れること。
でもただ入れるのではなく、
「曲はじめと曲終わり」で
入れることにしました。
そうするとちゃんと曲が終わった感じがする。
多分、やってる側も分かりやすいかな、
なんて忖度してみました。←
3.ビートの差
そう、1番と2番は全然違うフィールで演奏しています。
これには明確な意図があります。
歌詞の内容によるものです。
まず、前提として「KeyOf Life」の歌詞は
Vo.のダースレイダーさん自身の体験が綴られた内容です。
1番は脳梗塞で倒れてリハリビ生活の様子。
2番は左目を失明し、右目も失明しかけそうに
なった時の様子。
ここから浮かんだ情景は非常にリアルなものでした。
脳梗塞による後遺症で思うように身体が動かない
煩わしさは、今は亡きおばあちゃんのリハビリを
みて痛いほど感じていました。
祖母も脳梗塞で倒れたのです。
きっとダースレイダーさんもそんな状況だったのだろう、
「点滴スタンドが杖代わり、Stand by me 支えてくれた君」
の部分にシビれました。
びっこを引いているような歩き方が見えてきました。
なので、1番はやや間延び感がある
ハネ系のビートで表現してみました。
そして2番ですが、もう情景としては
「ヤバイヤバイヤバイ」、
心臓が冷や汗を流すような、そんな感じ。
それこそ、動悸がバクバクしているような。
まさにビートですよね。
ただ、曲としてはテンポが早くなるわけでは無いですから、
なるべくバスドラムとスネアのタイミングを工夫して
この情景を表現してみました。
ストレートなビートで、前に前に出る感じで。
そして、2番の歌詞後半では、
「4時間のオペで右目に光、キラリ光る片目の視界(司会)」
という希望が見えるような内容が。
なんかここではまた違う感じの動悸ですよね。
求心力というか。
マラソンでゴールテープが見えて、
早くゴールしたい!の時の感じかな?
(例えがビミョーか??)
そんな気持ちで演奏したら譜面でいうA'の最後が
ちょっとハシってしまいました。(笑)
味があって良いかなってことにしちゃいました。
(否、精進します)
ドラムコンテストで新たなステージが見えてきた!
今回のコンテストの応募、
もちろん演奏しているときは優勝する気マンマンで
やっていたのですが、後で見返すとシンプルすぎて
改めて自分の演奏のボキャブラリーの無さに
呆然としました。(笑)
他の応募者の方々を見て
みんなすげぇ引き出し持っているなと。(笑)
「かねこなつき」さんや、同じ道場生の
「CITAA(ちた)」ちゃんのやってた
スクラッチ音みたいなやつ、あれは素晴らしかったなぁ。
クリスデイヴ的なやつ。
でも、めちゃくちゃ収穫はデカかったです。
正直、今まで「味の無いドラム」
とか「ドラミングに個性がないよね」
と言われていたのがコンプレックスになっていた
ところがあり、(本当のその通りなんだけど)
演奏に自信が持てなかったのですが、
「音楽をする」ことはちゃんとできたかなと思ってます。
というか割とちょっと出来るやん、自分って言えるぐらい。
点数でいえば80点。
カスってるポイントが多いだけに、惜しかったなと。
反省点を言うならば
1番のビートはもっと跳ねさせてもよかったなと思うし、
2番は単調すぎたかなって。
あとはベースが刻んでるのアウフタクトも
もっと良い使い方して新しい表現ができた気もする。
セッション、億劫で行ってなかったけど、
また行こうかなって思いました。(超初心者向けの)
やっぱリアルタイムでの感覚をもっと研ぎ澄ませたい。
今回のコンテストでの収穫は
ドラムを叩く内容を特に決めずとも、歌詞やそのリズム、
ベースの雰囲気からフレーズが、ビートが勝手に湧いてくる
ような感覚を身につけたこと
でした!
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